6月まとめ | 管理組合が向き合うべきこと
*この記事はXで紹介した6月まとめ記事の詳細版です。
梅雨空が続き、湿った風がゆっくりと街を通り抜けていく6月。 マンション管理の現場でも、同じように“見えにくいところに溜まった課題”が少しずつ表面化してきた月でした。
2026年6月には、関東のマンション大規模修繕工事で談合が繰り返されていたとして、施工会社30社超とコンサルタント会社が独占禁止法違反で新聞報道されました。 マンション管理を取り巻く環境は、決して安心できるものではありません。
これまで多くのマンションでは、築年数が浅く維持修繕費もそれほどかからなかったため、「管理会社に任せておけば大丈夫」という空気が根強くありました。 しかし、これから迎える 2つの老い(建物の老朽化・住民の高齢化) は、他人任せでは乗り越えられない時代の到来を示しています。
今月は研修や相談を通じて、管理組合の“本当の敵”は外部ではなく、すっかり根付いてしまった 住民の無関心 なのかもしれないと強く感じました。 マンション管理のフェーズは確実に変わっています。 ひとりひとりが自分の財産と向き合う時期が、もうすでに来ているのだと思います。
✦ 6月ブログの掲載記事
⑥ マンションを巡る現状と3つの課題 710万戸時代の管理リスク
⑦ 2026年6月のまとめ
✦ 研修
6月は、全国建設研修センターの3日間研修に参加しました。 行政の取り組みや有識者の知見に触れ、自分の立ち位置を見直す貴重な機会となりました。
研修名
令和8年度研修 マンション再生と維持管理の基礎
内容/講師
・国土交通省の施策・事後概要について / 国交省住宅局
・マンション管理の概要と各制度の位置づけ / 東京都市大学院教授
・マンショントラブルの対応 / 弁護士
・マンションの維持管理の仕方 / 明海大学教授 等
・自治体の取り組み事例 / 東京・横浜市・京都市
・団地型マンション建替事例 / 現地研修(多摩川住宅)
主催
(一財)全国建設研修センター
✦ 相談
相談時間は30分。限られた時間だからこそ、相談すべきポイントが自然と絞られます。 専門家に相談する準備を進める過程で、自分の考えが整理されていく感覚がありました。
- 相談窓口:世田谷区トラストまちづくり
- 相談内容:管理組合の赤字対策の手順とポイント
✦ 理事会参加
今期、初めて理事長を引き受けることになりました。 小規模マンションですが、大小さまざまな課題を抱えています。 まず向き合うべきは 管理費会計の赤字。
- 滞納金の現状整理と回収に向けた対応
- 同時にコスト削減の検討
- 1年間でできる限り成果を出すことを目標に取り組む予定です
梅雨の湿気のように、マンションの課題は放置するとじわじわと広がります。 だからこそ、早めに風通しを良くし、動き出すことが大切だと感じた6月でした。
✦ 6月のまとめ
- 大規模修繕工事の談合問題で、マンション管理の脆弱性が改めて浮き彫りに
- 建物の老朽化・住民の高齢化という「2つの老い」が本格化
- 研修で行政・専門家の知見を吸収し、管理組合の役割を再認識
- 相談を通じて、課題整理の重要性を実感
- 理事長としての活動がスタートし、管理費赤字への対応が急務
- マンション管理のフェーズは確実に変化し、住民の無関心が最大のリスクに
