(総会資料の「月次収支推移表」を手元にどうぞ)
■ こんな不安、ありませんか?
「最近、管理費が足りないと聞いたけれど、何が問題なのかよく分からない」 「総会資料を見ても、どこをチェックすればいいのか分からない」
多くの住民が抱えるこの不安。 実は、総会で配られる 管理費会計の資料(特に月次収支推移表) を見るだけで、 マンションの“お金の健康状態”はある程度わかります。
今日は、その中でも特に重要な 3つのサイン をお伝えします。 どれも、住民の方が自分で確認できる内容です。
① 繰越金の推移が「減っている」または「ずっと同じ」
(総会資料:月次収支推移表の一番下「次期繰越」欄)
まず、最初に見てほしいのが、表の一番下にある 「次期繰越(次月繰越)」。 これは、管理費を使ったあとに残る“余力”を示す数字です。
〇 減り続けている場合
これは典型的な 構造的赤字 のサイン。 3年連続で減っているなら、管理費の設定そのものが実態に合っていない可能性があります。
〇ずっと同じ金額の場合
実はこれも危険です。
入った分だけすべて使っている=余力ゼロ
という状態だから。
ひとたび、
- 管理費で支払うべき突発的な経費
- 管理会社への立替金精算 が発生すると、
すぐに資金ショートするリスクがあります。
繰越金が“変わらない”状態は健全ではなく、
むしろ“余力がまったくない”というサイン
👉 詳しく知りたい方は繰越金の推移をどうぞ
② 管理費収入だけで経費を賄えていない
(総会資料:収入の部をチェック)
次に見てほしいのは 収入の部。 ポイントはひとつ。
「月々徴収している管理費だけで、経費を賄えているか?」
ここが赤字の場合、
- 駐車場使用料
- 自転車置場使用料
- 集会室使用料 などの“使用料収入”で補填している可能性があります。
〇使用料を全額「管理費会計」に入れているマンションは要注意
特に 機械式駐車場 があるマンションは危険度が高い。
理由は明確で、
- 機械式駐車場は将来、高額な修繕費 が必要
- その使用料を“管理費の補填”に使ってしまう
→ 修繕積立金が不足する未来がほぼ確定
使用料収入で“なんとか黒字”は、実は黒字ではありません
👉詳しく知りたい方は管理費収入の健全性をどうぞ
③ 修繕積立金から管理費会計へ“組入金”がある
(収支計算書に「修繕積立金会計組入金」の表示)
これは最も危険なサインです。
収支計算書に 「修繕積立金会計組入金」 という項目が出てきたら、管理費会計はすでに 危険水域。
金額の大小は関係ありません。
本来、
- 管理費会計
- 修繕積立金会計 は“別会計”であり、混ぜてはいけないもの。
にもかかわらず、
管理費が足りない → 修繕積立金で穴埋め という状態は、家計で言えば 「生活費が足りないから貯金を崩している」 のと同じ。
長期的には必ず破綻します。
修繕積立金が“知らないうちに
”管理費の穴埋めに使われていないか、
必ず確認してください。
👉詳しく知りたい方は修繕積立金の組入金をどうぞ。
< まとめ> まずは総会資料のこの2つだけ見てください
- 月次収支推移表の「次月繰越」
- 収支計算書の「収入の部」と「組入金」
この2つを見るだけで、マンションの“お金の健康状態”はかなり把握できます。
そして、もし今回紹介したサインにひとつでも当てはまるなら、 早めに状況を確認したほうが安心です。
「管理費会計の状況について、簡易的な確認(無料)も行っています。 ご自身のマンションがどういう状態なのか気になる方は、お気軽にお問い合わせください。」
