マンション管理

管理会社の点検どこまで必要?住民でもわかるムダの見つけ方

管理会社の見積りはどこを見る?

「作業内容と回数」で分かるムダと危険サイン

はじめに■

総会資料の「保守点検」の欄を見て、 「これって全部必要なの?」 「法定点検なのか、任意点検なのか分からない」 と感じたことはありませんか。

実は、点検内容の中には “ダブり” や “回数が多すぎる点検” が含まれていることがあり、 管理費のムダにつながっているケースが少なくありません。

今日は、住民の方でも確認できる 「作業内容と回数」から見えるムダの見抜き方 について、やさしく解説します。

法定点検と任意点検を区別して見る

まず大切なのは、法令で義務づけられている点検と、 管理会社が独自に提案している任意点検を区別することです。

〇 法定点検の例(必ず必要)

  • 消防設備点検(年2回)
  • エレベーター法定点検
  • 受水槽清掃(年1回)
  • 建築設備定期検査
  • 特定建築物定期調査

これらは法律で決まっているため、省略はできません。

〇 任意点検の例(必要性はマンションごとに異なる)

  • 屋上の目視点検
  • 外壁の目視点検
  • 共用部の簡易点検
  • 植栽の状況確認

任意点検は、回数や内容が妥当かどうかを見極める必要があります。

👉 関連:作業内容と回数の適正

外注点検と日常点検が“ダブっている”ことがある

総会資料を見ていて気づくのは、 外注の点検業者が行う目視点検と、 清掃員や管理員が日常的に行う巡回点検が、 同じ場所を見ているケースがあることです。

〇 よくあるダブりの例

  • 外注業者(管理会社が再委託):屋上・外壁の目視点検(年4回)
  • 管理員(清掃員):毎日の巡回で同じ場所を確認

つまり、 同じ場所を2者が見ているのに、費用は2倍かかっている という状態です。

管理会社によっては、管理員と清掃員が別で3者が見ている場合もあります。

同じ場所を複数の業者が点検している場合、費用だけが積み上がり、実質的な効果は増えません。

この視点は、コスト削減の第一歩になります。

年3~4回の目視点検は本当に必要?

任意点検の中でも、特に「目視点検」は注意が必要です。

〇 目視点検の問題点

  • 目視で分かる劣化は限られている
  • 年3~4回行っても、劣化の進行は大きく変わらない
  • 報告書が理事会で活用されていない
  • それなのに費用だけは毎年かかる

〇 本当に必要なのは

大規模修繕前に行う、 専門業者による精密調査(打診・赤外線・高所カメラなど) です。

月々の目視点検に管理費を使うより、大規模修繕前の専門調査に予算を回す方が、マンションの資産価値を守るうえで合理的です。

点検報告書が“活用されていない”という問題

点検報告書は、理事会で活用されてこそ意味があります。

しかし実際には、

  • 専門用語が多くて読まれない
  • 写真だけで説明が少ない
  • 管理会社が説明しない
  • 理事が報告書の存在を知らない

というケースが多く、 点検が“管理会社のルーティン作業”になってしまっている ことがあります。 

< まとめ>

今日お伝えしたポイントは、住民の方でも確認できる内容です。

  • 法定点検と任意点検を区別する
  • 外注点検と日常点検の“ダブり”を見つける
  • 点検回数が妥当かどうかを判断する
  • 報告書が活用されているか確認する

これらを見直すだけで、 管理費のムダを減らし、必要なところに予算を回すことができます。

「保守点検の内容や回数が妥当かどうか気になる方は、簡易的な確認(無料)も行っています。お気軽にお問い合わせください。」