区分所有者としてマンション管理士に合格し、独立した私が語る“勉強法”と資格の価値

1.  マンション管理士とは?

マンション管理士は、管理組合の運営・建物の維持管理・トラブル対応などを専門的にサポートする国家資格です。 合格率は例年 8〜10%前後と低く、法律・建築・会計など幅広い知識が求められる難関資格です。

区分所有者としてマンション管理に関わる中で、「もっと深く理解したい」「自分のマンションをより良くしたい」という思いから受験を決めました。

2. 区分所有者 × マンション管理士という立場

私は現在、修繕委員会に参加し、今年は理事会にも入る予定です。 管理会社側ではなく、区分所有者としての視点でマンション管理を深堀していければ良いと思っています。

3.  私が実践した勉強法

始めは独学でしたが連続して不合格になったことに危機感を覚え、塾に所属して勉強の仕方、試験の受け方を変えて合格しました。ただ過去問を回すだけの勉強方法では合格できないことが身に染みてよく分かりました。「暗記に頼らずどうやって合格するか」を考えスケジュールを立てるとき、下記ご紹介する平柳将人先生の合格法も参考にしました。

  • 過去問は5周以上

それでもまずは基礎固めとして過去問を5周し、その後も弱点部分は繰り返し解きました。 ただし「解けたら終わり」ではなく、 “なぜその選択肢が誤りなのか”を説明できるレベルまで落とし込みました。

  • 出題頻度の高い分野は「自作問題」を作成

過去問を分析して、頻出テーマは自分で問題を作りました。 ・数字のひっかけ ・区分所有法と標準管理規約の混同ポイント など“出題者のクセ”を研究することで、得点が安定してきました。

  • ひっかけワードの研究

「または」「および」「かつ」「含む」「超」「未満」「以上」「みなす」などのひっかけワード

で正誤が変わる問題が多いです。 私はよく間違える「ひっかけワード」をノートに書きだして覚えました。

4. 使用テキスト・問題集等

・マンション管理士速習テキスト TAC出版

・マンション管理士過去8年問題集 TAC出版

・マンション管理士・管理業務主任者/最速ダブル合格法

平柳将人著/中央経済社

5.  試験当日の戦略

試験当日は、まず自分に言い聞かせました。 「必ず合格する」と。

そして、解く順番は次の3回転方式。

  1. 1回目:Aランク問題(個数問題・組み問題・難題以外)を先に解く
  2. 2回目:飛ばした問題を解く(捨て問には時間をかけない)
  3. 3回目:無回答は無いか、マークズレは無いかのチェック

始めは5問免除もなく、問1から問50まで順番に解いていました。1.2.3問目あたりに難しくて解けない問題が出ると動揺し、1時間を過ぎた頃には、時間が足りなくなる予感がして集中力が欠けはじめ、マークミス(誤りの組み合わせを聞かれているのに正しい組み合わせを答えるなど)をしていました。正しい答えが分かっているのに間違えることで、深く落ち込みました。3回転方式は、焦りを最小限にし、得点を最大化するのに非常に効果的でした。

6.  合格後に変わったこと

私は合格した年に、マンション管理士として独立しました。 実務では、問題を“深掘りする癖”がついたことが大きな財産です。

例えば、 機械式駐車場を平面化する工法にはどんな種類があるのか? 以前ならここで終わっていました。

しかし今は、 ・動力の電力消費はどれくらい減るのか ・維持費はどう変わるのか ・管理組合の長期修繕計画にどう影響するのか など、数字を自分で試算し、提案に落とし込むことができるようになりました。

資格は“スタートライン”であり、実務で磨くほど価値が増していきます。

7.  これから受ける人へ

マンション管理士は難関資格ですが、実務に直結した試験内容なのでイメージし易く、 正しい勉強法を積み重ねれば必ず合格できます。

そして、合格後の世界は本当に広いです。 区分所有者としての視点を持つマンション管理士は、管理組合からの信頼も得やすく、平坦な道のりでは無いにしても独立の道も開けます。あなたのマンションを、より良くする力になる資格です。

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